世界の食材ミニ百科
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カモ 鴨
カモ(鴨)
カモ(鴨)は、カモ目カモ科の鳥類のうち、体が小さく、首があまり長くなく、雄と雌で色彩が異なるものをいう。分類学上のまとまった群ではない。
日本では主にマガモ、カルガモなどが生息し、全国の河川や湖などで見られる。また、季節によってはオシドリ、シノリガモなども見られる。
このほか、食用ともされ鍋にすると美味。現在ではネギとともに煮ることが多いが、江戸期においてはセリが鴨の相手として好適とされていた。
マガモを家禽化したものはアヒル(家鴨)と呼ばれる。日本語と異なり英語のDuckなどヨーロッパの言語では、基礎語彙のレベルでは野生の鴨と家禽のアヒルを区別しないので、翻訳に際して注意が必要である。


あいがも(間鴨・合鴨)

アオクビアヒルとマガモを交配させたもの。肉を食用とするほか、カモ猟のおとりにする。アヒルガモ。ナキアヒル。


カナール(仏 canard)

仔羊と並んでフランス料理の代表的な食材、鴨のこと。
カナールは、野性の野鴨(カナール・ソヴァージュ)と飼育された家鴨(カナール・ドメスティック)があり、前者は野禽類、 後者は家禽類になる。
通常は飼育された鴨を使い、シャラン(Callans ロワール地方の村で、家禽の産地)産が有名。
野生の鴨はジビエの代表的な食材で、野生の鴨の中で青首鴨(仏語でコルヴェール col−vertと呼ばれ、その名前の通り、首が青緑色した鴨。)は高価な食材である。
フランスの鴨の生産量は、ヨーロッパではトップの13万3000t。ヨーロッパの鴨の生産量の55%をフランスが占めている。
なおフォアグラを取った鴨のことをマグレ(仏 magret)鴨、雄の仔鴨はカヌトン(仏 caneton)、雌の仔鴨はカネット(仏 canette)と呼ぶ。


シャラン鴨

シャラン鴨は、もともとはナント鴨(カナール・ナンテ)と呼ばれていたもの。
ナント鴨はシャラン北部の15kmから周囲30kmのヴァンデ沿岸地域の湿地で生息していたので、より適切な名前としてシャラン鴨と呼ばれるようになった。歴史は古く、ヴァンデ県に移住したスペイン人が野鴨を飼いならしたことから始まり、品種の改良で現在のシャラン鴨が出来上がった。
シャラン鴨の特徴は、恵まれた湿地帯での今日まで変わらない伝統的な飼育法にある。
伝統を守った職人による手作りの餌(とうもろこしに小麦、大豆、果肉、糖蜜)を与え、暖かな飼育場で1週間過ごした後は、8〜9週間自然の中で育つ。


バルバリー種

フランスで一番多く生産されているカモで、フランス全体のカモの生産量の90%をこのバルバリー種が占める。日本で生産されている「フランス鴨」もほとんどこのバルバリー種。
200余年前フランスの王侯おかかえの料理人たちが、長い年月をかけて最高の味を持つ鴨に改良。
臭みやくせがなく、やわらかい肉質で低脂肪、高タンパク、低カロリーが特徴。 
ビタミンA.B群.カルシウム、鉄、リン、カリウムなどを含み、脂肪分の中のリノール酸やレノイン酸はコレステロールを下げる働きがあり他の食肉に見られない特徴をもっている。

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